三井住友銀行が提供する法人ネット口座開設サービス「Trunk(トランク)」は、会社設立直後の経営者や個人事業主、フリーランスなど幅広い層に向けた新しい法人向けデジタル金融サービスです。
公式 三井住友銀行の法人ネット口座開設サービス「Trunk(トランク)」はこちら
2025年5月26日にサービスが開始されたこの「Trunk」は、「メガバンクの信頼性」と「ネット銀行の利便性」を融合し、中小企業の資金管理や経理業務を劇的に効率化することを目指しています。
こちらでは「Trunk」のサービス申込方法、特徴・メリットから、他行サービスとの比較、実際の口コミ、利用上の注意点、さらにはどのようなユーザーに向いているかまでを丁寧に解説します。

「Trunk」の特徴・メリット
「Trunk」は中小企業やスタートアップにとって魅力的なメリットを多数備えています。
ここでは主な特徴を挙げ、その便利な点を解説します。
1. オンライン完結&最短翌営業日のスピード開設
来店不要・オンライン完結で手続きができ、口座開設までのスピードが非常に速いことがTrunk最大の特徴です。
スマートフォンやPCからWeb申込フォームに入力し、オンラインで本人確認(eKYC)と書類提出を行えば、審査完了後、最短で翌営業日に口座が開設されます。
例えば「すぐに法人名義の口座が必要」「週末に手続きを済ませたい」といった忙しい起業家のニーズにも対応できるスピード感です。
実際にTrunkで口座開設を行ったユーザーからも、「創業期でもメガバンク口座を開設できた」「Web申し込み→Web面談→翌日には開設完了で楽だった」など、その迅速さを評価する声が上がっています。
公式にもうたわれている通り、「Trunkでは最短翌営業日での法人口座開設が可能」です。
ただし、Web面談の日程調整や審査状況によっては翌日開設とならないケースもあります。

2. 初期費用・月額無料&振込手数料が業界最低水準
コスト面のメリットもTrunkの大きな魅力です。
Trunkでは口座開設に初期契約費用や月額利用料が一切かからず、インターネットバンキングの基本利用料も無料です。
また、振込手数料は三井住友銀行あてが無料、他行あては一律145円(税込)と業界最安水準に設定されています。
この145円という他行あて振込手数料は、人気のネット銀行である「GMOあおぞらネット銀行」や「住信SBIネット銀行」と同等の低コストであり、メガバンクのサービスとしては破格の安さです。

設立1年未満の法人の場合、他行あて振込手数料が月20回まで12ヶ月間無料になるという「スタートアップ応援特典」が用意されており、創業初期の資金繰りを強力にサポートします。
例えば設立直後の1年間は主要な振込を実質ノーコストで行える計算になり、大きな経費節減につながります。
このようにTrunkは「ネット銀行と並ぶ業界最安の手数料」を実現しており、日々の振込や資金移動のコストを抑えたい企業に最適なサービスと言えるでしょう。

3. 豊富な連携サービスと特典(経理効率化&ポイント還元)
Trunkは単に銀行口座と決済手段を提供するだけでなく、周辺業務の効率化を支援する多彩なサービス連携が魅力です。
口座開設者向けには、以下のようなお得な特典や連携サービスが付帯します。
法人クレジットカード「三井住友カード ビジネスオーナーズ」の優遇
Trunk申込時に代表者向け法人カード(ビジネスオーナーズ)も同時に申し込めます。
このカードは、登記簿謄本や決算書の提出不要で発行可能で、利用額の最大2%がVポイント還元される高還元カードです。

各種クラウドサービスの無料利用
Google WorkspaceやMicrosoft 365、クラウド会計ソフト「freee会計」、ビジネスチャットのSlack、Web会議のZoomなど、中小企業の業務に必要な主要クラウドサービスが、最大5ユーザーまで5ヶ月間無料で利用できる特典があります。

電子契約サービス「SMBCクラウドサイン」永年無料
契約業務をオンラインで完結できる電子契約サービスが月額利用料無料&契約書の送信料も月3件まで無料で提供されます。

キャッシュレス決済端末「stera pack」1年間無料
クレジットカード等の決済端末「stera pack」の月額利用料が1年間無料になる特典もあります。

4. 24時間365日利用可能なネットバンキング環境
Trunkは完全オンラインの法人専用口座であり、申込から開設後の取引まで全てインターネット上で完結します。
そのため、平日昼間に銀行窓口へ出向く必要がなく、夜間や土日祝日でも自由に振込や残高確認、口座管理が可能です。

時間や場所に縛られず柔軟に資金管理できる点は、小規模事業者やフリーランスにとって大きな利点でしょう。
またTrunkでは、スマートフォン向けの専用アプリも用意されており、スマホひとつで日常の銀行取引が完結します。
ATMの利用も三井住友銀行の広範なネットワークを利用できるため安心です。
さらに、税金や社会保険料の支払いもオンラインで可能なのも便利なポイントです。
TrunkはPay-easy(ペイジー)に対応しており、各種税金や公共料金の納付がインターネットバンキングから直接できます。
加えて社会保険料・公庫返済などの口座振替(自動引落)にも対応しているため、これまでメガバンク口座でないと難しかった公的支払い手続きをすべてデジタルに置き換えられます。

5. 将来拡張される新機能(請求書スキャン・融資サポート等)
Trunkは今後も順次サービス拡充が予定されています。
2025年度中には、スマホで請求書を撮影するだけで振込予約が完了する請求書支払い機能や、複数の融資手段を一元管理できる「フレキシブル・ファイナンス」機能が追加予定です。
実際の発表によれば、スマホで請求書を撮ると自動でネットバンキングの振込予約が完了し、振込手数料以外の追加費用もかからない仕組みになるとのことです。

これは日本初のサービスであり、手元資金が不足しそうなときに即座に代替手段(カード払い)を提示してくれるという、まさに中小企業の資金繰り支援に直結する機能です。
さらに2026年度には、SMBCグループが資本提携したフィンテック企業インフキュリオンと共同開発する新しい法人カードが登場予定です。
この新カードではAIによる高度な与信モデルを導入し、設立直後の法人でも最大10億円の利用限度額を設定可能にする計画です。
会計SaaSとも連動し、カード利用明細と口座引落を紐付けてリアルタイム残高反映・自動仕訳・出張費自動精算なども実現するとされています。
