創業して間もないスタートアップ企業ほど、ネット銀行の法人口座を活用するメリットは大きいです。
なぜなら、新興企業が大手銀行で口座開設しようとすると審査のハードルが高く、時間も手間もかかりがちだからです。
メガバンクは中堅~大企業との取引を重視するため、創業1年未満の企業には口座開設を渋る事があります。

一方でネット銀行は、創業したての法人にも積極的です。
ビジネスモデルとしても新規口座の獲得に積極的で、スタートアップ~中小企業を主な顧客に想定しているため、事業実績や会社規模をあまり問わず口座開設に応じてくれる傾向があります。
例えば「資本金○○円以上ないとダメ」といった制限もなく、実際に資本金数十万円規模の会社でもネット銀行なら問題なく口座開設できたという事例が多数あります。
また固定電話を持たない自宅起業のケースでも、楽天銀行など一部を除き携帯電話番号で申し込めるネット銀行がほとんどです。

さらに、ネット銀行は審査回答が早いため、事業立ち上げ直後の資金管理を迅速に開始できます。
創業当初は何かと資金繰りや支払いでバタバタしがちですが、口座開設に何週間も待たされると業務に支障が出ることも考えられます。
その点、ネット銀行なら最短即日で審査結果が出る事もあり、会社設立後すぐに取引先との入出金に間に合わせることが可能です。
なお、スタートアップでは登記住所にレンタルオフィスやバーチャルオフィスを利用するケースも多いですが、ネット銀行ならそのような住所でも問題なく審査に通る例が多数あります。
実際、あるバーチャルオフィス運営会社の調査によれば、そこを利用する創業者が開設した法人口座の半数以上がGMOあおぞらネット銀行だったとのことです。

総じて、スタートアップ企業にとってネット銀行は「口座開設の心強い味方」です。
審査の柔軟さ・スピード感・コストの低さによって、創業期の資金管理をスムーズに始められます。
大手銀行で断られた場合でもネット銀行なら口座を作れた、という起業家の声も多く聞かれます。
