個人事業主から法人を設立したばかりの方にとっても、ネット銀行の法人口座は強い味方です。
法人化した直後は社歴が浅いため、やはりメガバンク等では口座開設のハードルが高い傾向があります。
しかしネット銀行であれば、新設法人でも比較的簡単に口座を開設できるので安心です。
法人化したばかりのタイミングで重要なのは、会社名義の銀行口座を早く用意することです。
実際、法人にもかかわらず代表者個人の口座を使い続けていると、取引先から「本当にちゃんと法人化しているのかな？」と不安を持たれる場合があります。
また個人口座と会社資金が混在すると経理処理も煩雑になり、税務上も私的流用を疑われるリスクがあります。
したがって法人化したら速やかに法人口座を作ることが望ましいのです。
ネット銀行であれば、法人設立直後でもスピーディーに口座開設手続きが進められます。
必要書類（履歴事項全部証明書や印鑑証明書など）も郵送ではなく画像アップロードで受け付けてくれる銀行が増えており、「ハンコを押して書類を郵送」という手間もかなり省けます。
たとえば住信SBIネット銀行ではWeb申請を選択すれば、代表者の本人確認書類（運転免許証等）をアップロードするだけで一次審査が完了し、追加の事業書類提出なしで口座開設できる場合もあります。
このような書類提出の簡素さは、法人化直後で準備に追われる経営者にはありがたいメリットです。
ネット銀行の口座なら、個人口座で慣れ親しんだオンライン操作感覚でそのまま法人資金を管理できるため、移行もスムーズです。
多くのネット銀行は個人向け・法人向けのインターフェースが似ており、残高照会や振込操作も直感的に行えます。
「法人用の銀行システムは難しそう…」という心配もありません。
さらに、ネット銀行はビジネス用のサービスや特典も充実しています。
例えばデビットカードを使った経費決済でキャッシュバックやポイント還元が受けられるサービスもあり、法人化直後のキャッシュフロー管理に役立ちます。
法人化したばかりでクレジットカード発行が間に合わなくても、ネット銀行のビジネスデビットカードがあればすぐに会社名義のカード支払いが可能です。